
そう考えて投資を始めようと思っていませんか?

「自分が働かなくても、勝手にお金が増えてくれる自動マシンを作ってお金持ちになりたい!」
わたしもそう思って投資をし始めたんです。
しかし!
投資に対するその考えは、間違ってはいませんが
お金を増やすことが目的となった日本人が陥りやすい考え
だったんです。
つまり、投資の本質がわかっていないのに投資をしている状態になっているんです。
30代から投資をはじめるあなたには、投資をはじめる前に

そう思って本記事を書きました。
今回の記事の参考とさせていただいた本がこちらです。
『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』
です。
投資は、金融商品を扱ってただお金儲けをするためのモノではなく、
投資によってあらゆるものの成長を促し、みんなが豊かさを得るひとつのサイクル
のことだったんです。
「投資でお金を増やす」
という投資の一側面だけにあなたがとらわれないように、

1 そもそも投資とは何か
「はじめに」でも述べたように、投資とは
投資⇒成長⇒豊かさ
のサイクルのことです。
投資という言葉を聞くと、わたしたちは少し身構えてしまうのですが、
何もむずかしく考えることはありません。

投資の例をしめすと、
投資の例
健康のために電車を使わずに通勤しよう。
そのために自転車を買った。
自転車を買ったのは自分の健康に投資したことになる。
健康は豊かな毎日につながっていく。

そうすると、
- 友人との外食 ⇒ 人間関係への投資
- プログラミング学習、英会話を習い始めた ⇒ スキルアップへの投資
- 子どもの習い事 ⇒ 子どもへの投資
これらはわたしたちが毎日行っている投資であり、
日々お金を使うことで「将来の豊かさ」を手に入れています。
もちろん個人だけに限らず

『投資⇒成長⇒豊かさ』のサイクルの拡大が、より良い世の中をつくっているんです。
そう。
投資とは、ただ金融商品を増やすことを目的としたモノではなく、

2 人的資産とは
金融資産にばかり目がいってしまいがちな私たちですが、

人的資産とは
「その人自身の価値」
のことです。

と言われています。
人的資産は「これからあなたが将来どのくらいお金を稼ぐか」ということ意味します。
気づいていないかもしれませんが、

では実際にあなたの人的資産を計算してみましょう。
現在30歳で65歳までの平均年収が600万円と仮定します。
「予想平均年収×ライプニッツ係数」であなたの人的資産が計算できます。
メモ
ライプニッツ係数とは、自動車の自賠責保険などで、事故で亡くなった故人の遺族にいくら保障を支払うべきかに用いられる。今後の収入が見込める人の現在の合理的価値を求めることができる。
人的資産の計算
(平均年収)600×(就労可能年数35年)21.5=1億2900万
あなたが現在30歳で定年65歳まで平均年収600万円で働くとすると、
1億2900万円の価値がある
ということになるんです。
したがって、
自分には大きな人的資産があるという認識が大事になります。

健康であることは「あなたのとてつもない資産を守る大切な行動だ」ということが理解できるでしょう。
あなたが好きなものを買って好きなことができれば個人の幸せになる。
使ったお金はまわりの人の給料アップにつながり、まわりも幸せにすることができます。
大切なことは、
金融資産でお金を儲けようと考えるよりも、
自分に正しく投資して人的資産をマネジメントするほうが確実
だということなんです。

これを忘れてはいけません。
3 金融資産は日本以外へ回せ

金融資産は
人的資産で補えない分野、自分の仕事では手が届かない場所にお金を向けることが大切
だというのです。
投資の基本は分散して資産を保有することです。
「卵は一つのカゴに盛るな」
は投資界では有名な格言になっています。

これを心に留めておきましょう。
この考え方を基本として

というふうに考えるんです。
つまり、自分の資産のかたよりを修正し、
ポートフォリオのバランスをとるために金融資産をうまく活用するのであり、
決してお金儲けのために金融資産を保有するのではない。
ことがおわかりいただけるでしょうか。
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのこと
たとえば、


ここで金融資産を日本のモノに投資してしまうと
「日本への超集中投資」になり、バランスが悪いのがわかるでしょう。
昭和時代は日本への集中投資が正解でした。

しかし、
今は健康、サービス、インフラ、文化レベルも高くとても素晴らしい日本ですが、
経済成長率が低く「投資⇒成長⇒豊かさ」がうまく回っていない
「投資がうまくいっていない国」
になっています。
もし自分の人的資産が日本資産であれば、

4 株式投資の本来の仕組みとは
株式投資の本来の仕組みから
欧米では市民が経営者をモニタリングして、株式投資を通じて投票しています。

経営者へ投票する2つの方法としては
経営者へ投票する2方法
- 株の売買(株式投資)
- 年に一度経営者を直接選ぶこと(株主総会)
があります。
さらに日本との違いは、
欧米の大企業では経営者が給料の大半を自社株式で受け取っている
ということです。
したがって
「投資⇒成長⇒豊かさ」のサイクルがうまく回るかどうかで経営者自身の恩恵が決まってくるんです。
うまく回ると
サイクルがうまく回っていれば、
株価が上がるので給料の大半が株式の経営者は恩恵が大きい。
回らないと
反対にうまく回せられないと、
株価が下がり、もらえる自分の給料が少なくなる

また、給料として受け取った株はすぐに売れない仕組みになっていて、
経営者が自分のためにもより良く働き業績をのばすため、企業がどんどん成長しつづけ、

しかし、

つまり、モニタリングできていないんです。
一番の問題は、ほとんどの企業経営者が給料の主要部分を株式の形でもらっていないこと。


そんな日本の船に乗りたいお客が果たしているのでしょうかね。
まとめ
本書を読むまでは、
投資は金融商品を購入して自分が寝ている間にお金に働いてもらいお金を増やす
ということだけを考えていました。
本書は
「投資とは本来どういったものなのか」
といった投資の本質・原点を教えてくれ、

金融資産をどのような形で取り入れて活用するのかまでを丁寧に教えてくれます。
著者は世界を見てきた投資のプロであり、
金融や経済学の視点から入って「投資で稼ぐ」に偏りがちのわたしたちを頭を
- 「人的資産」
- 「金融資産」
の2つの視点から『本来の投資の姿』を見せて変えてくれます。

の前に読んでおくべき1冊だと思いました。
本の中身は、著者と新入社員との会話形式で話が展開されるのでとても読みやすく、

今回ご紹介した内容はほんとに本の内容のごく一部で、
わたしの言い回しや主観も入り、少し違ったニュアンスで伝わっていることがあるかもしれません。

すごくわかりやすいオススメの1冊です。


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