この記事は「仕事がツライ」「仕事を辞めたい」と思っている新卒1年目2年目の看護師さん、ブランク有り看護師さんに向けて書いています。
- 何で私があんなこと言われないといけないの?
- 経験積んでる先輩たちはすごいから言い返せない。
- 先輩から何を質問されるか分からないから怖い。
新卒1年目程度の看護師やブランクありの看護師の方ならこんなこと思ったことありませんか?
1回くらい思ったことがあるのではないでしょうかね。
何を隠そう、私は「看護師経験がほとんどなく、ブランク有りでいきなり民間病院の看護師主任になった者」だからです。(プロフィールはこちら)
はじめまして。
わたしはこの記事を書いている「じゃっきー」と申します。
看護師主任になってはや8年が経ちます。
私も最初は、病院に行くのが毎日ゆううつでした。
特に休み明けの勤務なんかは嫌で嫌でしかたがなかったのを覚えています。
「また先輩に嫌みを言われるんじゃないか?」「間違いをきつい言葉で指摘されるのではないか?」
わたしはネガティブ思考で毎日緊張して身体が固くなり、病棟や施設にいくのが余計にツラくなっていました。
そうすることで悩みを吹き飛ばして、今まさに誰からも頼られる看護師主任となっています(ちょっと言い過ぎかもしれません)!
今日はわたしの経験からあなたの悩みをぶっ飛ばして帰ってもらいたいので、結論を先に言います。
結論
しっかり勉強し基礎をがっちり固めて自分を守り、先輩と対等になりましょう。
知識を最強の武器にして自分を守るとともに、先輩と対等以上に渡り合うんです。
「え?勉強するんですか?国家試験終わったばかりでもう勉強したくありません。」と新卒の方ならそう思うかもしれません。
ブランクのある方なら「勉強の方法を忘れちゃいましたよ。しかもどんな本を読めばいいんですか?」とか思うかもしれません。
「心と体が疲れているのに、その上勉強しろとおっしゃるのですか?この鬼~!」とお思いでしょう。
『勉強し基礎をがっちり固めて自分を守る』にはこれから私がお伝えする以下の3つを実践すればいいだけです。
- はじめは何も考えず病院や施設に慣れる
- 知識をしっかり身につけて自分を守る
- あなたを守ってくれる本を読む
この方法は実際に私が新入職員として病院に勤務したときに使った方法なんです。
この3つの方法を私が丁寧にお伝えします。
読み終えると「よ~し、やってやる!」と思ってもらえるはずです。
はじめは施設に行くだけでOK
「いきなり勉強しろって言われても、この落ちたモチベーションで勉強なんてできない!」
とそう思われましたよね。
ですから、私はそんな無茶をさせません。
まず自分がやるべき事はたったひとつなんです。
病院や施設に通うこと
これだけです。
しかし、正直この壁を乗り越えられるかが勝負です。
ですから毎日、自分にこう言い聞かせましょう。
病院(施設)に来た自分をほめる
今日も病院(施設)に来た、頑張ったね私(オレ)
最初はそれだけで十分です。
めっちゃイヤだけど、朝ちゃんと起きて準備してこの場所へ来たんです。
それだけで立派です。
勉強してないとか、動きが遅いとか、先輩に何を言われたって放っておいていいんですよ。
これが出来て、それから次のステップでいいですからね。
次のステップに行くには個人差があると思いますので、少し勉強できそうと思った方からステージをアップしていきましょう。
どうも仕事にやる気がでないなぁと思う方は下のブログを読んでみてください。
私のやる気アップ方法を伝授します。
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知識をしっかり身につけて自分を守る
知識がなぜ自分を守ってくれると思いますか?
答えは2つです。
知識が自分を守る2つの答え
- 「知らないから怖くて不安」を解消してくれる
- 先輩は勉強をしない人が多いから知識を身につけると自分が優位になる
「知らないから怖くて不安」を解消してくれる
自分は知識がなくて看護技術が分からないから怖くて不安なんです。
逆にいうと、正しい知識があれば恐怖や不安にかられることは少ないんです。
先輩から言われたことが、正しいのか間違ってるのかすら、知らないから分からない。
分からないから、先輩に言われるのが怖くなって、質問にたいする返答もあいまいになります。
おどおどしている姿を指摘されたり注意されることでモチベーションも低下する。
この「悪循環」にどうしてもおちいってしまいがちなんです。
先輩は勉強をしない人が多いから知識を身につけると自分が優位になる
これは私の経験上からのすこし偏見もあるかもしれませんが、先輩は勉強しません。
ひとくくりにしてしまうと語弊がありますので、先輩は勉強をしない人が多いとします。
先輩も新卒だった頃やブランクが有ったころは、やっきになって勉強に取り組んだかもしれませんが、もう病棟や施設の環境に慣れてしまった今、そんな苦痛なことはしないに決まっています。
実はこの「勉強しなくなる行動」は科学的に証明されたことなんです。
私のブログ記事でこのことは検証済みです。
新卒の頃やブランク明けの新人であれば「勉強の苦痛」よりも「先輩のキツイ言葉など」の方が自分にプレッシャーをかけてくるので、勉強を続けられるのかもしれません。
しかし、そのプレッシャーが無くなると人間は「脳が楽しくないと思う勉強」を続けようとは思えなくなるんです。
「自分は看護部長になってこの病院を引っ張っていく」や「専門看護師になってこの分野を極める」くらいの志が高い看護師でなければ、勉強を続けている確率は限りなくゼロに近い数値になっていることでしょう。
実際、私の勤める病院で必要に迫られる以外に、時間外で勉強してる人なんて聞いたことがありません。
ということは、自分が勉強して正しい知識を身につければ、相手が勉強していないことが手に取るように分かり、指摘されても正しい根拠を述べて対等に話すことができるんです。
だから、私は病棟に勤めてからの1年間はめっちゃ勉強しました。
私の書斎はトイレでしたので、参考書をおいて事あるごとに本を開いて読んでいたのを覚えています。
寝る前の1時間くらいは必ず本を読み、大事なところに線をひいて覚えました。
すごく意地悪な看護師がいましたけど、知識で武装して毎日に挑んでいましたね。
そうするとですね、現場でも具体的な数値をあげて答えられたり、みんなが知らないような看護技術の名前が簡単に出てきたりするんです。
「技術は?」と思う人がいるかもしれませんが、技術の習得にはどうしても時間がかかります。
正しい知識を身につけたあとに、どんどん自分から実践を積んでいきましょう。
看護師は勢いで看護してる?
私が現場にいて思うことは「看護師は特に」これまでの経験をもとに勢いで処置やケアをしていることが多い。
バイタル測定、創傷処置、点滴なども「以前からこうしている」「前の病院ではこうやってた」「ベテランからこう聞いた」などEBN(Evidence-Based Nursing)などあってないようなものが横行しています。
そんなとき、学校で習ってきた『科学的な根拠に基づいた看護』を思い出してほしい。
ちゃんと勉強して知識をつけ、その処置やケアの正しいやり方・意味を知っているだけで、先輩より優位に立てることが、いとも容易(たやす)いことだということを知っておくべきです。
自分を守る2冊の本を熟読せよ
①フィジカルアセスメントがみえる(※下記に新版あり)
※この商品には新版が出ていましたのでこちらもおススメ!!
②看護技術がみえる2
この2冊を読むメリット
- 看護の基本が押さえられる
- シンプルで読みやすく、目で見て分かりやすい
看護の基本が押さえられる
「なぜこの2冊を読むことがいいのか」の答えは、看護の基本だからです。
配属される科や、所属する部署によって”この基本”に専門的な知識がプラスαで必要になってきます。
しかし、『フィジカルアセスメント』と『基礎看護技術』はどの科に行こうが、どの病院や施設に行こうが、絶対に変わらない看護の基礎です。
私は認知症の専門病棟に勤めている看護師なので、基本的にはこのベースに『認知症と精神科の薬』を頭に叩き込んだだけです。
シンプルで読みやすく、目で見て分かりやすい
この本が良かったポイント
- 本の見た目がかわいいので読む気になる
- 看護技術の説明がシンプルだけど上手くまとめられている
- 写真やイラストが感覚でページの大部分を占めている
「本の見た目のかわいさが読む気にさせてくれる」のは意外なポイントかもしれません。
なぜなら、トイレに置いて眺めているだけで思わず手に取ってしまいます。
さらに、何と言っても良かったのが
写真やイラストがページの大部分を占めていまして、文字だらけで読むのがイヤになるということがないんです。
文字を少なめにポイントやコツを強調してくれているので、頭にバッチリ吸収されます。
本当にこの2冊にはお世話になって、何度も何度も自分の不安がなくなるまで読ませてもらいました。
まとめ
病院や施設に勤めてはじめの1年は、いろいろ不慣れでツライことも多いでしょう。
すごく疲れた気持ちで本ブログへ来てくださったのかもしれませんし、あの先輩には負けたくないという思いで読んでくださったのかもしれませんね。
看護師は「ムリせず続けること」が大事だと思います。
「ムリせず続けること」で現在のわたしのように病棟で”自分を出して働けるようになる”こと間違いなしです。
看護師で働いていく上で”最初にやることは驚くほど簡単”です。
看護師のステップアップ
- 病院や施設に慣れる
- フィジカルアセスメント・看護技術のベースを勉強して自分のものにする
- 余力が出てきたら専門分野をプラスαで勉強する
この3つができればOKです。
むずかしく考えなくていいですからね。
『1年目』『2年目』『ブランクが有る』はきっとこの壁を越えていけるはず。
まず2冊の本でベースの知識を固めて、先輩と対等になりましょう。
先輩に勝つことが目的ではありません。
先輩とともに患者さんの豊かな人生を支援することが看護師の役割です。
その第一歩を今回応援できたのなら、それは私の幸せです。
私は心から応援しています。
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