看護師

看護研究計画書における研究方法(調査内容)の書き方

1 はじめに

じゃっきー
こんにちは愛媛県出身で兵庫県にて看護師をしつつ、

ブロガーとして情報発信をしている「じゃっきー」です。

 

今回ご紹介する「調査内容の書き方」の記事は

看護研究の初心者必読!質的記述的研究の研究計画書の書き方』の抜粋ばっすいになります

じゃっきー
下記リンクにお進みいただくと『質的な看護研究の書き方』が流れでよくわかります。

ご参考くださいませ。

看護研究の初心者必読!質的記述的研究の研究計画書の書き方

この記事は看護研究に初めて取り組む看護師さんが ”研究計画書を悩まず書くことができるように” という思いを込めて書いています。 じゃっきー結論から申し上げます。 ややこしい理論や説明をぬきにして『質的 ...

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じゃっきー
それでは「調査内容の書き方」についてお話していきましょう!
看護師
はい!よろしくお願いします!

 

目次

 

2 調査内容の書き方

じゃっきー
結論から申し上げますと

『明らかにしたいことの仮設を立て、その観察項目を調査内容に入れる』

です。

看護師
う~ん。結論を聞いただけだと分かりにくいですね。

じゃっきー
そうですね。では、具体的にお話ししていきましょう。

じゃっきー
今日は量的研究の話を多くするので「ふーん、そうなんだ。」くらいの流し読み程度でかまいません。

この話の後半に質的研究のお話をするので、

お急ぎのかたは「では質的研究ではどうか」をポチしてくださいね。

看護師
はい。わかりました。
じゃっきー
AグループとBグループを比較する研究や、ある健康状態の発生に関連する要因を分析する研究には「仮説の設定」が必要となってきます。

看護師
仮説の設定ですか?

じゃっきー
はい。なぜ仮設が必要になってくるかと言いますと、

研究目的を検証するために、どのような統計処理を用いて分析していくかを容易にするためです。

じゃっきー
では、仮設を設定するためのポイントを下記にしめします。

仮説設定のポイント

  • 簡潔な表現にする
  • 対象者、観察項目、統計学的分析の3項目を文章に入れる

じゃっきー
では、本記事のテーマである「認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフのストレス状態」で例を書いてみますね。
看護師
はい。

じゃっきー
「認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフ」を実験群、

「一般病棟で働く看護師・ケアスタッフ」を対照群(比較の対象とする群)とします。

実験群というのが今回の研究対象者です。

じゃっきー
仮説として『実験群は、対照群よりもストレス得点が高い』を設定します。

この仮説であれば『実験群のストレス得点と対照群のストレス得点の平均値の差を統計学的に分析』となります。

じゃっきー
仮説設定ポイントにあった

  1. 「対象者⇒実験群:認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフ」
  2. 「観察項目にはストレス得点を用いること」
  3. 「統計学的分析には平均値の差の検定を使う」

という3つのポイントがしめされていることになります。

じゃっきー
このようにしておくことで自分がこの後に何をどう分析するのかが明確になりますよね。
看護師
たしかに何をどう分析したらいいのかを自分で具体的に書いているので、これを見れば自分がやることがわかります。

じゃっきー
調査内容としては、この「ストレス得点を調べる調査用紙の調査項目」を研究計画書に記入しておけばいいのです。

看護師
なるほど。

じゃっきー
例えば研究方法のデータ収集方法の中に(仮想)簡易版ストレス調査票を用いたとしておきます。

そうすると、調査票にある項目をぬきだして「調査内容は〇〇、△△、●●、□□、▲▲、◎◎、の6項目である。」と記しておけばいいです。

書き方の例を下記に示しておきます。

 

調査内容の書き方例(量的)

調査内容は基本属性と〇〇、△△、●●、□□、▲▲、◎◎、の6項目である。

基本属性とはその集団の年齢や性別、資格、経験年数といった特性のことです。

なぜ調査項目に基本属性が必要なのかについては、

じゃっきー
基本的に研究は普遍的であることが望まれるからです。

 

注意ポイント

  • この「仮説の設定」は研究計画書に記載欄がおそらくありません。
  • 自分で研究ノートなどを作成して、メモしておくことをおススメします。

じゃっきー
あとポイントなのですが、統計学的な分析の仮説はすべての研究に必要という訳ではありません
看護師
そうなんですね。

じゃっきー
例えば、ある病棟に高ストレスの職員がどのくらいいるかという、

その分布状態を調べるだけの研究であれば仮設の設定は必要ありません。

じゃっきー
したがって、本ブログの研究テーマである「認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフのストレス状態」であれば、

前述した関連を調べる研究でなくとも「病棟に高ストレス職員がどのくらいいるか」といった調査研究としてもいいのです。

看護師
へ~そうなんですね。

じゃっきー
はい。高ストレス職員の分布状況を調査し、そのまま単純集計した数字を記述するだけでも良いのです。

 

では質的研究ではどうか

じゃっきー
研究者であるあなたが、何を調査するのかによって調査内容は変化します。

じゃっきー
本記事のテーマを質的研究として考えると、

調査内容に「患者との関わりでどのようなストレスを感じていますか?」

といったように自由記述をしてもらうことにしましょう。

看護師
なるほど。自由に書いてもらうんですね。

じゃっきー
また調査内容には質的研究にも『基本属性』を入れておきます。

基本属性とはその集団の年齢や性別、資格、経験年数といった特性のことです。

じゃっきー
基本的に研究は普遍的であることが望まれます。

いわゆるこの研究を同じ手法でやれば、誰がやっても同じ結果が得られるというものです。

平均年齢が20歳代である集団と40歳代である集団では、結果がかけ離れたものになってしまう可能性がありますもんね。

看護師
それはそうですね。

じゃっきー
では、整理して質的研究における「調査内容の書き方」の参考例を書いておきます。

 

調査内容の書き方の例(質的)

調査内容は、基本属性(年齢、性別、資格、看護師の経験年数)と、質問として「患者との関わりでどのようなストレスを感じていますか?」の自由記述である。

じゃっきー
といったように書いてみましょう。質的研究の調査内容の書き方はこんな感じですかね。

 

調査内容 まとめ

  1. 明らかにしたいことの仮設を立て、その観察項目を調査内容に入れる。
  2. 仮説設定のポイントは簡潔な表現にし、対象者、観察項目、統計学的分析の3項目を文章に入れる。
  3. 「仮説の設定」は研究計画書に記載欄がないのでメモしておく。
  4. 仮説はすべての研究に必要という訳ではない。
  5. 調査内容には『基本属性』を入れる。
じゃっきー
今回のお話は以上になります。

 

3 参考文献

「調査内容の書き方」の記事は、

よくわかる看護研究の進め方・まとめ方 量的研究のエキスパートをめざして 第2版 医歯薬出版株式会社

を参考に書いています。

この本は看護研究をはじめてやる」という方にピッタリの参考書です。

じゃっきー
看護研究は1本の流れがありますので、1冊でも本を手元においてやるほうが迷いが少なくなります。

看護研究の初心者におすすめの1冊です!

ぜひお手元にどうぞ。

 

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