ブロガーとして情報発信をしている「じゃっきー」です。
今回ご紹介する「調査内容の書き方」の記事は
『看護研究の初心者必読!質的記述的研究の研究計画書の書き方』の抜粋になります。
ご参考くださいませ。
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看護研究の初心者必読!質的記述的研究の研究計画書の書き方
本記事の手順通りに進めれば、看護研究計画書が完成しますので恐れずについてきてくださいね。 本記事は下記の書籍を参考にしています。 1 よくわかる看護研究の進め方・まとめ方 量的研究のエキスパートをめざ ...
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2 調査内容の書き方
『明らかにしたいことの仮設を立て、その観察項目を調査内容に入れる』
です。
この話の後半に質的研究のお話をするので、
お急ぎのかたは「では質的研究ではどうか」をポチしてくださいね。
研究目的を検証するために、どのような統計処理を用いて分析していくかを容易にするためです。
仮説設定のポイント
- 簡潔な表現にする
- 対象者、観察項目、統計学的分析の3項目を文章に入れる
「一般病棟で働く看護師・ケアスタッフ」を対照群(比較の対象とする群)とします。
実験群というのが今回の研究対象者です。
この仮説であれば『実験群のストレス得点と対照群のストレス得点の平均値の差を統計学的に分析』となります。
- 「対象者⇒実験群:認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフ」
- 「観察項目にはストレス得点を用いること」
- 「統計学的分析には平均値の差の検定を使う」
という3つのポイントがしめされていることになります。
そうすると、調査票にある項目をぬきだして「調査内容は〇〇、△△、●●、□□、▲▲、◎◎、の6項目である。」と記しておけばいいです。
書き方の例を下記に示しておきます。
調査内容の書き方例(量的)
調査内容は基本属性と〇〇、△△、●●、□□、▲▲、◎◎、の6項目である。
基本属性とはその集団の年齢や性別、資格、経験年数といった特性のことです。
なぜ調査項目に基本属性が必要なのかについては、
注意ポイント
- この「仮説の設定」は研究計画書に記載欄がおそらくありません。
- 自分で研究ノートなどを作成して、メモしておくことをおススメします。
その分布状態を調べるだけの研究であれば仮設の設定は必要ありません。
前述した関連を調べる研究でなくとも「病棟に高ストレス職員がどのくらいいるか」といった調査研究としてもいいのです。
では質的研究ではどうか
調査内容に「患者との関わりでどのようなストレスを感じていますか?」
といったように自由記述をしてもらうことにしましょう。
基本属性とはその集団の年齢や性別、資格、経験年数といった特性のことです。
いわゆるこの研究を同じ手法でやれば、誰がやっても同じ結果が得られるというものです。
平均年齢が20歳代である集団と40歳代である集団では、結果がかけ離れたものになってしまう可能性がありますもんね。
調査内容の書き方の例(質的)
調査内容は、基本属性(年齢、性別、資格、看護師の経験年数)と、質問として「患者との関わりでどのようなストレスを感じていますか?」の自由記述である。
調査内容 まとめ
- 明らかにしたいことの仮設を立て、その観察項目を調査内容に入れる。
- 仮説設定のポイントは簡潔な表現にし、対象者、観察項目、統計学的分析の3項目を文章に入れる。
- 「仮説の設定」は研究計画書に記載欄がないのでメモしておく。
- 仮説はすべての研究に必要という訳ではない。
- 調査内容には『基本属性』を入れる。
「調査内容の書き方」の記事は、
よくわかる看護研究の進め方・まとめ方 量的研究のエキスパートをめざして 第2版 医歯薬出版株式会社
を参考に書いています。
この本は「看護研究をはじめてやる」という方にピッタリの参考書です。
看護研究の初心者におすすめの1冊です!
ぜひお手元にどうぞ。