- 「質的記述的研究」のデータ分析がわからない。
- 初めの一歩だけでも誰か教えて欲しい!
と困って、行き詰まってしまう看護研究の初心者は非常に多いです。
岡山大学大学院卒で、大学助教経験5年の看護師主任「じゃっきー」です。
本記事では「質的記述的研究」のデータ分析について、簡単にわかりやすくお話します。
本記事を読めば「質的記述的研究」の分析方法の初歩がわかります。
看護研究が初めての方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお当記事は、研究計画書の書き方ではない、番外編になりますのでご了承ください。
では、早速進めていきましょう。
看護研究の初心者にオススメの本
本記事は、私が教員のときによく読んだ本を元に書いています。
私の記事と一緒に読むと、理解度が高まります。
せひ参考にしてください。
こちらにリンクを貼っておきます。
本は最新版がありますので、今ならこちらがオススメです。
質的記述的研究の分析方法「帰納的にカテゴリー化する」
前回お話しした「帰納的にカテゴリー化する」は、これからお伝えする「抽象度を上げてカテゴリー化していくこと」を示しています。
抽象度を上げるのは、どうやっていくんですか?
はい。では例をあげて説明していきますね。
お願いします。
逐語録を作成する
例えば、研究者が半構成的面接を行い、ICレコーダーに録音したとします。
その後、まず初めにすることは、録音を再生して逐語録を作成します。
逐語録をコード化する
次に、その逐語録をコード化します。
コード化とは「生データをひとつの意味のあるまとまり(出来事)にする作業のこと」です。
コードには、コード番号を付けて、いつでもインタビュー内容に戻れるようにしておきましょう。
わかりました。コード番号をつけるですね。
下記に、本ブログの研究目的である「認知症病棟で働く看護師・ケアスタッフのストレス状態を明らかにすること」に沿った形でインタビューしたとして例を示します。
逐語録のコード化
コードを分類する
続いて、コードの類似性を確認して、コードを分類していきます。
つまり、内容が似たものをまとめいくイメージです。
コードから「サブカテゴリー」、「サブカテゴリー」から「カテゴリー」へとまとめていきます。
これが抽象度を上げてカテゴリー化するということです。
コードを分類してカテゴリー化するイメージを、下記に示します。
抽象度を上げてカテゴリー化する
どうですか?イメージがわきましたか?
はい。下の図を見れば一目でわかりますね。
それは良かった。
上の図は、まだ分析の途中です。
なので、1つのカテゴリー(黄色)だけが示されています。
分析を続けたのち、ほかに3つのカテゴリーと、その下に9つのサブカテゴリーがまとめられたと仮定します。
すると結果には、「本研究では、4つのカテゴリーと9つのサブカテゴリーが抽出された。」といったように記載していきます。
なるほど~。
結果の詳しい書き方は、本ブログではカットします。
「質的記述的研究」のデータ分析は、このように進めていきます。
1つの参考としていただければと思います。
はい。わかりました。
「質的記述的研究の分析方法」の参考文献
「質的記述的研究の分析方法」の記事は、
「よくわかる質的研究の進め方・まとめ方 看護研究のエキスパートをめざして 医歯薬出版株式会社」
を参考に書いています。
この本は「看護研究をはじめてやる」という方にピッタリの本です。
看護研究は1連の流れがあります。
1冊の本を手元においてやると、迷いが少なくなります。
こちらにリンクを貼っておきます。わたしの記事と一緒に参考にしてください。
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